大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
たてる・飛騨方言 |
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他動詞下二(閉てる)。(雨戸などを)閉める事。アクセント核は、て。 国語辞典に記載があり、やや古めかしい共通語の言い回しとも考えられます。 全国の方言としてネット発信があり、たつ、の言い回しもあります。 慣用表現としては、人の口に戸をたてる(=口封じをする)があります。不可能な事の例えに用いられます。 たてる、の反対語としては、はずす、とっぱずす、等が紹介されています。 飛騨方言としては、しまう、が一般的ではないかと 筆者なりに推察します。 語源はさて定かではありませんが戸をたてる、は古事記の天照大御神岩戸隠れの ところに出てくるそうです。 スサノオノミコト の乱行に怒った天照大御神が 「天岩屋戸(あまのいわやど)をたてて、 さしこもりましま しき」と書いてあるそうです。 (奥野栄)のネット情報がありました。古語辞典では、 おそぶる(押そぶる、他動ラ四、=押し揺るがす、万14/3460)、が戸を閉めると言う意味の 動詞になりましょう。たたす(立たす、自動サ四、)は、立つの未然形+尊敬の助動詞・す、 と言う事で、お立ちになる、です。戸をたてる、とは関係ありません。 |
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