大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

どぼしこむ

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飛騨俚言でしょうか、ドボンと沈み込むという意味の自動詞です。 オノマトペが接頭語の複合動詞という事になるのでしょう。 これを他動詞化すると、どぼしこませる、になります。

日常でよく使われるのが、例えば野球のボールが田んぼにどぼしこむ。 あるいは、旧高山市街ですと文字通り、どぶにどぼしこむ、と言うのでしょうか。 実は土田吉左衛門著・飛騨のことば、には、どぶしこむ、の記載があり、 語源は、どぶに入り込む事からか、と言う土田説です。

筆者自身は、どぶしこむ、という言葉は聞いた事がありません。 高山の街中で、どぶしこむ、と言われていた言葉が、 やがて在郷に伝わり、大西村で、どぼしこむ、の音韻変化が 生じたのでしょうか。 文字文化は水に同じく、高きから低きに流れるものです。

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