昨晩の夕刊に河合村の山中和紙の記事が。
ああそういえば今も昔も、とくに昔は、飛騨で採れる
一次産業品という事で、和紙原料楮(こうぞ)が
大切な飛騨の輸出品なのでした。
ありきたりの前置きはさておき、何かひねって
飛騨方言の原稿でも書くか、とつまりは暇さえあれば
ついキーボードに向かうのですが、そういえば、
どうにかこうにか、という意味で、どうぞこうぞ、
などと言うなあ、どうぞこうぞ楮(こうぞ)を作っている
とでも、つまりつまらぬ駄洒落でも書くかと
思ってまずは検索してみたのですが。
これがなんと、名古屋方言!!どっどうして??!!
とんでもハップンを考える事一分、他に全国といっても
西を中心にパラパラと情報がありますが、どうも
ガセ情報かも知れない。美濃地方からはそれでも
まとまった数の発信があります。賢明な読者の方は
お気づきでしょう、つまりはここ五年、十年、全国の
無数のネット発信には方言情報も実に多く、皆さんが
せっせと発信されますのでインターネットは一つの
生きた方言用例辞典なのです。出版されたものつまり辞書は
言葉の化石、ネットの言葉はすべて生きています。
最たるものがチャットでしょう。これも検索ロボットが
ちゃーっと(=ささっと、すばやく、飛騨方言)巡回してくれる
ので検索でひっかかります。
飛騨方言+どうぞこうぞ、も実は一件ヒットして一見飛騨方言
ですがガセ情報の可能性は大。
以上が異常に長い前置きで本文に委譲しますが。
何故、私は名古屋方言・どうぞこうぞ、を飛騨方言と
勘違いしていたのでしょうか。家内が名古屋出身で、親戚も
名古屋が多く、いつもはなしとるとそりゃあ佐七だって
名古屋方言がいっとうしまにゃあ身についてまうんだわなも。
そんでよう、言葉なんてもんはよう、だいたい意味がわかると
しまにゃあツイ使ってまうもんであかんて。
それでも山ノ神はあまり、と申しますか、
私の飛騨方言が伝染しませんね。いや、私は家内に対して
飛騨方言を話していないのでしょうね。ところが家内はおかまいなく
名古屋方言、私は文字ハンター佐七、どうぞこうぞ、を使い始めたのは
いいものの名古屋方言も飛騨方言も区別がつきにくくなっている
らしいのです。さて方言にひとつの格言があります。
言葉は川の水と同じ、文化の高い所から低い所へ流れる。
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