大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 題して佐七のブログ 

2006/11/08 山中和紙

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昨晩の夕刊に河合村の山中和紙の記事が。 ああそういえば今も昔も、とくに昔は、飛騨で採れる 一次産業品という事で、和紙原料楮(こうぞ)が 大切な飛騨の輸出品なのでした。 ありきたりの前置きはさておき、何かひねって 飛騨方言の原稿でも書くか、とつまりは暇さえあれば ついキーボードに向かうのですが、そういえば、 どうにかこうにか、という意味で、どうぞこうぞ、 などと言うなあ、どうぞこうぞ楮(こうぞ)を作っている とでも、つまりつまらぬ駄洒落でも書くかと 思ってまずは検索してみたのですが。

これがなんと、名古屋方言!!どっどうして??!! とんでもハップンを考える事一分、他に全国といっても 西を中心にパラパラと情報がありますが、どうも ガセ情報かも知れない。美濃地方からはそれでも まとまった数の発信があります。賢明な読者の方は お気づきでしょう、つまりはここ五年、十年、全国の 無数のネット発信には方言情報も実に多く、皆さんが せっせと発信されますのでインターネットは一つの 生きた方言用例辞典なのです。出版されたものつまり辞書は 言葉の化石、ネットの言葉はすべて生きています。 最たるものがチャットでしょう。これも検索ロボットが ちゃーっと(=ささっと、すばやく、飛騨方言)巡回してくれる ので検索でひっかかります。 飛騨方言+どうぞこうぞ、も実は一件ヒットして一見飛騨方言 ですがガセ情報の可能性は大。

以上が異常に長い前置きで本文に委譲しますが。 何故、私は名古屋方言・どうぞこうぞ、を飛騨方言と 勘違いしていたのでしょうか。家内が名古屋出身で、親戚も 名古屋が多く、いつもはなしとるとそりゃあ佐七だって 名古屋方言がいっとうしまにゃあ身についてまうんだわなも。 そんでよう、言葉なんてもんはよう、だいたい意味がわかると しまにゃあツイ使ってまうもんであかんて。

それでも山ノ神はあまり、と申しますか、 私の飛騨方言が伝染しませんね。いや、私は家内に対して 飛騨方言を話していないのでしょうね。ところが家内はおかまいなく 名古屋方言、私は文字ハンター佐七、どうぞこうぞ、を使い始めたのは いいものの名古屋方言も飛騨方言も区別がつきにくくなっている らしいのです。さて方言にひとつの格言があります。 言葉は川の水と同じ、文化の高い所から低い所へ流れる。

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