こすい、とは、狡猾である・ずるい・あさはかである、等々、
人の行いが小賢しい事を嘲笑する形容詞です。
なかなかパンチの効いた言葉であり、TPOを踏まえて使えばとってもグーです。
必携類語実用辞典・三省堂に、こすい・狡い、
があり、かつての共通語のようです。
全国からのネット発信があるのも当然のこと、
またそのようなネット情報には共通項があり、
古い世代は使うが若者は使わない、という記載です。
やはりね。つまりは近世以降に生まれて急速に使われなくなっている言葉・流行語
と考えるべきではないでしょうか。
実は明治中期の国語辞書・言海、には、こすい、の記載は
ありません。
つまり、古代から近世あたりの言葉かなと考えていくら古語辞典をひねくり回しても所詮は無駄な努力
というものなのです。
あるいは戦前あたりの言葉であったのでしょう。
以上が前置きです。実は前置きには語源に触れていません。
触れた事は、戦前から語形は変化していないであろう、と言う事でした。
さて本文ですが、語源は、こずるい、でしょう。
一語ぬけて清音化した、と考えればつじつまがあいましょう。
しかしハッキリ言って保障は無い。若し間違っていたら御免なさい。
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