共通語・ぶつける、は飛騨方言で、こつける、ですが
語源がはっきりしません。
安易な発想ですが、こづく・小突く、が語源でしょうか。
こづく・こつける、ともに中高のアクセントですから、
これは善しとしましょう。また、意味もピッタリです。
ただし、活用を考えると、語源としては怪しくなります。
前者は他カ五(他動詞カ行五段)、後者は他ラ下二です。
古語辞典に、こづく、が無い事も少々気になる点です。
古語としては、突く・衝く・撞く・他カ四、があるのみです。
明治中期の国語辞書・言海、には、小突く、の記載が
ありますので、つまりは比較的あたらしい言葉なのでしょう。
明治辺りに中央で、小突く、の動詞が生まれ、そして飛騨に伝播して、
こつける、になったのかも、と考えるのは
少々難在りでしょう。
これにおおいに関連して、こつける、が博多方言である事も忘れては
いけません。
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