大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

してる・したる、の語源

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飛騨方言では、捨てる、という他動詞がつい訛って、してる、 というのです。捨てる・してる、共にラ下二である事には 変わりありません。但し、捨てるは五段、してるは四段です。 捨てよう、と言うものの、飛騨方言では、してまいか、ですね。 してよう、とは決して言いません。

す、で始まる品詞は飛騨方言ではすべて、し、に訛るのか。 そんな事は決してありません。 他ラ下二・してる、のみのような気がします。 筆者は実はつい先ほど興味を持ち始めたばかりです。

他動詞・してる、についてはあれこれ書くまでもないでしょう。 単なる訛りです。問題は自動詞・したる。意味は、例えば水がこぼれている、 というような意味あいで、したたる、という言葉に限りなく近いのですが 果たして、自動詞・したる、の語源は、したたる、でしょうか。 断じて否でしょう。

音韻・アクセント、の点については当サイトの文法・各語音韻のコーナー にお書きした通りです。 実はこの事が言いたい、例えば一つの動詞にしてもあれこれ複雑な意味があって ひとつの単語です。つまりはそもそも、自ラ四・したる、の意味とは、 本来は捨てるべきではないものが勿体なくも捨てられている、という意味の 自動詞なのです。つまりは岩走る垂水の水の、共通語・したたる、という動詞 とはそもそもが意味が違っているのですから語源にはなり得ないのです。

飛騨方言で例えば
インド洋の自衛隊の給油艦から油がしたっとる。
と言えば、はてどんな意味でしょう。 せっかくの油だから欲しい人・米軍にくれてやればよいものを ホースのつなぎ目がゆるくてポタポタと油が漏れてインド洋を 汚染している、という意味です。 ホースからドクドクと米軍艦に給油されているという 意味ではありません。 ただしくれぐれも誤解なさいませぬよう、 当記事は自民党のプロパガンダではありません。 伊勢の赤福様へ佐七が物申す。 売れ残りは商品がしたっていた(=捨てられていた)とお考えだったのではありませぬか。
赤福問題
2007秋、操業三百年の伊勢の赤福餅の食品管理法違反が次々と明るみに。 働いていた社員は皆が、
いずれバレルだろう
と実は暗い気持ちでいたという 新聞記事がでるお粗末。 若し赤福が再開しても私は二度と食べないでしょう。 私は実は今までサンザン食べてきました。 実は私のバカ娘が三重在住、毎月に赤福だけやのうて、ついたちもち、まで 私に買ってくれとったんやさあ!!!!・・・うう。

失礼しました。ここは言葉のサイトでした。 私は実は小学校時代は テレビボーイ、当時の赤福の宣伝を思い出しちゃいました。
ひげのやっこは、けやりもち♪
そば屋の小僧は出前持ち♪
やきもち、しりもち、ちからもち♪
かねもち、ものもち、かばんもち♪

うまい餅なら!

伊勢の名物、あかふくもっちい!♪
素敵な歌詞ですね。 実は少年佐七は鞄持ちという日本語を 知らなかったのでした。親に聞いたら、 なるほど納得、鞄持ちの人生を目指してはいけない、 と思った事を今、突然に思い出しました。

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