大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言のオノマトペ辞書

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オノマトぺとは聞きなれない言葉ですが、もともとはフランス語で英語にもなっている言葉 onomatopoeia です。意味は擬音語・擬態語・擬声語の総称です。外来語ですからカタカナ表記が正しいのでしょう。平仮名で書いてあるネット情報は(コホン)表記の誤りであると考えます。つまりはこの(コホン)等々をオノマトペというのです(ジャーン)。(ジャーン)もオノマトペです。

前置きはさておき、飛騨方言のオノマトペといってもフーム考え込んでしまいました。手元に擬音語・擬態語辞典がありますので手当たり次第に繰ってみましたが、すべて記載あり、つまりは飛騨方言のオノマトベは全て共通語のそれに内包されていたのです。というのも実は前置きでいくつか思い浮かびました。

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オッチョー、オリョ、オリョリョ
共通語では、おおっ!、ああっ!などというのですが、少なくとも私の村では思わず奇声を発すると表題のオノマトペになってしまうのです。でも飛騨方言かどうかと言われれば全く自信なし、でも少なくとも大西村の言葉には違いないんですよ。英語だと Oh! My God! Oh! My Godness!
オッチョー!てっかるうーっ!
なんていって皆ではやしたてましたね。意味は直訳では、おおっ光っているよ、という事なのですが、意訳しますと、いよっ!この伊達男!(実はみかけだけで全然似合ってないぞ!)という最大級の侮辱言葉でした。これを浴びせられるともうおしまいでした。私?浴びせた事はありますが浴びせられた事なんてありませんてば。
ガサ
共通語にがさつ、という体言がありますがそれによく似て微妙に違うのが飛騨方言オノマトペ・がさです。

とにもかくにもへたくそで、意味が不明で一体全体こんな書きなぐりのどこが芸術ですか、という絵を見て思わず、ガサや!と心の中でつぶやいてしまうのですね。うちのかみさんの顔もそりゃモデルさんに比べりゃがさやが、まんだ隣の奥さんよりはよほどまし、それにしてもこの絵の女の書き方のガサなこと、パイキャッソーってガイドさんが説明せらはったけど、なんやって!ピカソのことを英語でパイキャッソーってそうんかいな!!
がじがじ
共通語では物が硬いさま、またそれをかじる音の記載に集約されるようです。ところがどっこい、飛騨方言ではそのような意味ではありません。寒い日に降った粉雪はサラサラですが、翌日はカラッと晴れ、雪はアレアレ、じゅくじゅくとしてしまい、夜にはカチンカチンになり、また次の日は降ったりやんだり、雨が降りいっきに解けるでなし、結局は雪は小粒の氷の集合となります。これをすくって手に持つと一見、硬いような雪の塊ですが、ばらばっと溶きほぐれます。つまりは雪が、がじがじ、とくずれるのですが。うーん思い出しますね。ホームルームは戸外学習になり先生に引率されて裏山に出かけます。小川のせせらぎはいつもなしか雪解け水でかさが増しています。ねこやなぎが芽を吹いています。小川の土手の雪をすくうとがじがじと。でも冷たくなかったですね、ちっとも。

すんと
http://www.sparkdesign.nl/actueel/20041013palv/20041013press.html

この乗り物ならどこへでもすんと(=ささっと)いけますね。

The PALV. a personal air and land vehicle. a solution to increasing congestion in our cities, highways and skyways.
そうそと
これ相棒さんや、そうそと一歩前へ進んで、私に手を貸してくれ。
“Astronaut, step forward slowly and give me your hand.”

つんづりさし(と鳴いている)

(鈍な)どんびき

ぼさぼさ(=もたもた)
蝸牛考です、といってもかたつむりの決闘。飛騨方言でも蝸牛は、かたつむり、です。ついでに柳田國男の飛騨の一日の記事をご紹介します。さて悪漢が"おい保安官、てめえどれだけ速いか、お手並み拝見だ。"と言っています。肖像権は画像に書かれています。
やくやく(=わざわざ)

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