久々野町の郷土史本に、サルオガセ(申尾がせ)、ウラボシ科、
別名下苔、キツネノモトユイ、クモノアカ、の事を飛騨方言で、さるのたすき、という
との記載がありました。
樹木の枝などにフワフワと糸の塊のようにぶらさがっている苔です。
おそらく皆様が気になるのはむしろ共通語・サルオガセの語源でしょう。
吉田金彦著語源辞典によりますと、延喜式、本草和名、などに
記載がありサガリヲコケ・下緒苔が転じたものであると。
なるほど。
つまりは語源はお猿さんとは全く関係なし、語源とはそういうものでしょう。
飛騨方言でも元々サガリヲコケと言っていたのが、
いつのまにか、猿の何とか、やがて猿のタスキ、と
言われるようになった可能性がありますね、ふふふ。
あるいはもっと単純に、共通語からの連想で生まれた飛騨方言かもしれません。
結構、新しい言葉なのかもしれませんね。
飛騨方言・うめぼとけの語源も参考までに。
|