大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

エゴマの飛騨方言

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私:エゴマ荏胡麻はシソ科の草本だ。飛騨方言では、あぶらえ・あぶらげ。
君:エゴマの語源は?
私:まずはゴマについて。これはゴマの油のごとく、油の代名詞。そしてエゴマの別名だが、え、しろじそ、じゅうね、おおえのみ、等々。エ荏は古名。苗字にある荏原はエゴマが生えた野原の意味、
君:ほほほ、となると飛騨方言アブラエの語源の探索は簡単ね。
私:その通り。重語というわけだね。アブラ・エ、共に同じ内容。
君:それに、アブラエがアブラゲが生まれたんでしょ。
私:ああ、そりゃそうだろね。誤れる回帰、ってやつだな。こんこん狐さんが大好きな油揚げをアブラエと勘違いして、アブラゲというようになったに違いない。
君:方言アブラゲって全国の方言かしら。
私:それがね、飛騨だけなんだよ。アブラ・アブラエは全国の方言になっている。
君:それもかえって面白いじゃない。
私:実は僕は先ほどまでエゴマを知らなかった。アブラエしか知らなかったので。何かに何まで知ってこのサイトを運営しているわけではない。ご容赦を願います。果実からは油がとれ、戦前あたりは燈油用に用いていたらしい。家の土蔵にランプがあった事を子供心に覚えている。最近は食材として見直されているようだ。
君:流石にLEDの時代に天然明かりは不要ね。ほほほ

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