大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

エゴノキの飛騨方言

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私:エゴノキはエゴノキ科の木本だ。広く東アジアに自生する。北海道日高にも自生する。飛騨方言では、ちしゃのき・りしゃ。
君:エゴノキの語源は?
私:果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来する、との事。
君:えぐい、って俗語じゃないかしら。
私:とんでもない。立派な古語。ゑぐし形ク、は「ゑぐる」と同根で、灰汁によって喉に受けるイガイガとした感じのさま。語源に疑いの余地はないね。
君:はいはい。それじゃ、飛騨方言・ちしゃのき、の語源は何かしら。
私:これも古語だ。ちさ・ちしゃ、はエゴノキの異名。歌舞伎の演題『伽羅先代萩』に登場するちさの木(萵苣の木)はこれなんだよ。
君:なるほど、共通語も飛騨方言も共に古語に由来するという好例ね。蛇足ながら、りしゃ、は、ちしゃ、の訛りね。ほほほ

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