大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ふき飛騨方言

戻る

私:フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗)はキク科フキ属の多年草。学名は Petasites japonicus。古来から全国に分布する。湿った場所や水辺などを好む。飛騨方言は、ふうき。
wiki

君:飛騨方言って、フキが少し訛っただけの事なんでしょ。歌の文句にあるわよ。これっくらいのおベント箱に、・・。
私:それがそうでもないらしい。フキの古名は、ふふき布々木らしいぜ(本草和名)。『本草和名』は、延喜末年頃(920~923)に、醍醐天皇の勅を受けて、権医博士深根輔仁が編纂した漢和薬名辞書。 唐の勅撰本草書である『新修本草』によって薬名を配列し、「食経」などによって薬名を補い、その和名を記している。
君:なるほど。こうなると、いつもの話の展開になるのね。古代に和語たるフフキの音韻があって、それが地方ではフウキの音韻になり、中央で3モーラの品詞の真ん中のモーラが脱落して2モーラになった、という筋書き。
私:その通り。つまりはフウキは全国共通方言にて、方言周圏論には全国に分布。
君:フキの方言量は?
私:70-80かな。フフキそのものの音韻変化のものと、フキの音韻に接頭辞がつくものが最も多い。
君:まあ、それも極めて平凡な結論ね。フフキの語源は?
私:諸説あるが、動カ四ふく拭の連用形・ふき、の重畳語かもね。旅路の用便の拭きものとして利用されたからかもしれない。
君:かもしれない、では妄想の域を出ないわね。ほほほ

ページ先頭に戻る