大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ふしぐろせんのう飛騨方言

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私:フシグロセンノウ節黒仙翁はナデシコ科センノウ属の多年草。Silene miqueliana (Rohrb.) H.Ohashi & H.Nakai (formerly Lychnis miqueliana Rohrb) が学名。北海道以外の山地に分布する。異名としては、ふし、ふしぐろそう、おうさかそう。漢名は剪紅紗花(センコウシャカ)。季語は秋。飛騨方言は、はいでんばな。
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君:和名の意味は?
私:節黒の意味といえば、茎の節が黒褐色になり、茎の上部は分枝し、まばらな軟毛がある。このような形態的特徴から。
君:では、仙翁の意味は?
私:音韻学的には、せんおう、の連声。仙翁は同じくナデシコ科の多年草。中国原産で、古くから観賞用に栽培されている。夏から秋にかけ深紅色の五弁花をつけるのも同じ。仙翁の名称の由来だが、昔、京都嵯峨にあった仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。近年の分子系統学的研究の結果、ナンバンハコベ属 Cucubalus L.、フシグロ属 Melandryum Roehl.、ムシトリビランジ(ビスカリア)属 Viscaria Bernh. などとともに、現在は、マンテマ属 Silene L. に含められている。
君:遺伝子解析から次々に暴かれる真実、昔の分類は間違っていたのね。
私:簡単に言うとそういう事だが、それを言っちゃあ、おしまい。
君:節黒から節黒仙翁が分化したわけではないのね。
私:おっしゃる通り。牧野先生へ、科学というものは残酷です。人は見た目で判断してはいけない。中身で勝負だ。
君:複合語だから、節黒仙翁って近世語くらいかしらね。
私:そうだね。方言量も極端に少ない。八坂書房・日本植物集成にはたったの8個。方言は無いに等しい。
君:飛騨方言の語源は?
私:うーん、わからない。これも複合語。つまりは若しかして、はいでん拝殿+花。これとて、意味不明だが。でもひとつだけはっきりしている事がある。それは五弁花。
君:そんなの、ありきたりの事でしょう。
私:そりゃそうだな。話かわって、四葉のクローバーが自然界にほとんど存在しないのは何故?
君:そんな事、国語学とも方言学とも関係ないわよ。
私:確かに。これは数学の問題。フィボナッチ数列(1+1=2,1+2=3, 2+3=5,3+5=8,5+8=13,etc)に従っているからだ。だから自然界には突然変異以外の四葉のクローバーは存在しない。人間のお手々が五本である理屈と同じ。生物において発生初期のパーツはフィボナッチ数列に従う。他には木の枝の数とか、肺の気管支の分岐の数とか。牧野先生へ、つまり生物学を支配するものは数学なのです。
君:それにしても貴方の数字、つまりクリック数、伸びないわね。ほほほ

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