大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ゲンノショウコの飛騨方言

戻る

私:ゲンノショウコ現証拠はフウロソウ科の多年草。別名が、みこしぐさ、ふうろそう、たちまちぐさ。日本全土、朝鮮、台湾の路傍や山野に生える。飛騨方言では、みこしぐさ(吉城)。
君:飛騨方言に古語が残っているという意味ね。
私:その通り。ゲンノショウコの方言量はざっと二百。そのなかでも、みこし・おみこし、の系統は最大派閥で全国の方言になっている。
君:ゲンノショウコの由来は何かしら。
私:うん、これは有名だね。ゲンノショウコが使われだしたのは江戸時代で、それまでは、たちまちぐさ、が一般的だった。本草和名(十世紀初)にその名がある。茎、葉を煎じて飲めば大腸カタル、赤痢、胃潰瘍に効くという評判からきたもの。各地の方言の中には、いしゃいらず、いしゃごろし、てきめんそう、などの名前が残っている。
君:確かに胃潰瘍はピロリ菌の感染から来ることがあり、ウイルスであれ、菌であれ、消化管感染症の万能薬のようね。ほほほ

ページ先頭に戻る