大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
ギボウシの飛騨方言 |
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私:ギボウシ擬宝殊 はユリ科ギボウシ族の総称で多年性草本。観賞用であるし、若葉は食用だ。飛騨方言では、うるい。 君:擬宝殊って当て字かしら。 私:いや、違う。元々は、ぎほうじゅ、これの音韻変化でギボウシ。従って当て字ではない。東アジア原産だが、日本の各地に自生し、古来から、ぎほうじゅ、だった。これは葉っぱが橋の欄干、つまりは擬宝殊、ぎぼし、によく似ていることから来ているね。 君:ええ、橋の欄干ね。それじゃあ、飛騨方言・うるい、ばどうなの。 私:まあ、そう焦らずに。基本に忠実に行こう。ぎぼうし、は種類も多いので、方言量はざっと150くらいかな。多いほうだね。要因のひとつは拍数が多い事があるが、うるい、は全国共通方言。 君:あら、じゃあ、うるい、は古語由来という事で決まりね。 私:まあそんなころだな。実は、江戸語に、うるひさう、が出てくる。飛騨の、うるい、はこれの影響だろう。 君:ほほほ、ならば、うるい、の語源もまるわかりじゃないの。うるふ潤・自ハ四の連用形から来ているのね。 私:その通り。何も付け足す事はない。うるい、が飛騨に残るのは飛騨が天領で江戸と直接、関係していたからだろうかね。 君:それは思考停止というものよ。 私:おっしゃる通り。何も文献がない。真実は不明です。 君:じめじめとした湿地を好むので、うるひさう、なのね。ほほほ |
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