大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

はりぎり飛騨方言

戻る

私:ハリギリ針桐はウコギ科の落葉高木。学名は Kalopanax septemlobus。各地の山地に分布する。異名としては、センノキ(栓の木)、イヌダラ、ボウダラ、ミヤコダラ、テングウチワ、ヤマギリ。漢名は刺楸樹。飛騨方言は、ほうだら("くぐのの唄と祭ばやし"・昭和61年刊行)。
wiki

君:まずは共通語の説明ね。
私:うん。枝に棘とげ、を散生する。従って針。また、材は建築、土木、船舶、器具、楽器、彫刻用、という事で多用途、つまりは桐の代用の材という網じゃないかな。つまりは形態+用途の複合名詞。或いは葉がキリに似るため「針のある桐」の意味との説もある。
君:イヌダラ、ボウダラ、はどう説明するの?
私:芽が山菜として有名なタラノキに似ていることから。
君:では飛騨方言の説明をお願いね。と言っても、異名のボウダラがホウダラの音韻に化けただけよね。
私:その通り。方言学のイロハとしては、何はともかく方言量。ざっと150位かな。多いほうだと思う。その中でも、〰だら、の方言が最大派閥で30%程だろうかね。タラノ木に似ているがタラノ木ではない、という言葉の意識が沢山の方言を生んだに違いない。
君:つまりはボウダラとは?
私:日国は棒楤の字を当てて、五つほどの説明がある。からすざんしょう烏山椒、はりぎり針桐、こしあぶら漉油、たかのつめ鷹爪、たらのき楤木。あとは各自、ご想像あれ。
君:早い話が、ボウダラは、針桐・楤木、両者の総称なのね。ほほほ

ページ先頭に戻る