大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

はしりどころ飛騨方言

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私:ハシリドコロ走野老はナス科の多年草。学名は Scopolia japonica。本州・四国の山地の谷の湿地に自生する。漢名・莨菪は中国産の別種。異名としては、おめきぐさ、おにみるくさ、サワナス、キチガイイモ、キチガイナスビ、オニヒルグサヤ。飛騨方言は、きちがいなすび("くぐのの唄と祭ばやし"・昭和61年刊行)。
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君:走野老の漢字からずると、ハシリ(走)+トコロ(野老)だわよね。トコロとは?
私:おにどころ鬼野老の別名でもあるが、トコロ(野老)といえば、狂言・和泉流の卒塔婆の前で踊る野老の精の事。
君:うーん、踊り狂う感じね。
私:そう。つまり、はしりどころ、とは走ったり回ったりで、人が狂乱する姿から来ている。これからわかることは?
君:猛毒の木なのね。
私:その通り。アルカロイドの毒があり、人は死に至る。詳しくは厚生労働省サイトへどうぞ。
君:おめきぐさ、とは、呻き草の意味なのね。
私:そうだろう。
君:飛騨方言も猛毒だから決して食べないように、という意味で名づけられたのね。
私:勿論そうだと思う。
君:それにしては、はしりどころ、意味が分かりづらく、憎々しさが伝わらないから困った名前よね。ほほほ

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