大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

クリンソウの飛騨方言

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私:クリンソウ九輪草はサクラソウ科の多年草。山地の湿地に自生する。観賞用に栽培する事もある。飛騨方言は、しちかいそう。
https://chikusatown.net/tourism/kurinso/
君:まずは、くりんそう、の語源の説明ね。
私:うん、学名は Primula japonica で歴とした日本の固有種。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることが名前の由来。
君:では、飛騨方言の語源については?
私:それは、この花の異名を知ればすぐにわかる。クリンソウの異名は、しちじゅうそう、しちかいそう、くかいそう、ひゃくにちそう。季語は春夏で、古来からいろんな名前で呼ばれてきた。上記の四つの呼び名とクリンソウという呼び名には共通項がある。これは誰でもわかる優しい問題。
君:ほほほ、数詞ね。九、七、百。
私:そうだよね。では意味論といこう。これらに共通する概念は?
君:多い事の例えよね。
私:その通り。従って飛騨方言・しちかいそう、はクリンソウの異名そのもので、漢字を与えるならば七階草。花弁や萼(がく)の数を数えた言葉ではない。
君:数字は縁起とも関係しているし。七は愉快な数字というわけね。これ、おばんギャグよ。ほほほ

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