大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

クズの飛騨方言

戻る

私:クズ葛 はマメ科のつる性多年草。各地の山野に普通に自生する。葛粉として食するし、干したものを、かっこん葛根といい、漢方では解熱剤に用いる。飛騨方言では、ごそば・ごぞば。
君:クズって和語かしら。
私:そうだね。万葉集にある。12、3072。源氏物語にも出てくるし。くずかずら、まくず、うらみそう裏見草、などともいう。
君:飛騨方言の由来は何かしら。そば蕎麦は関係ないわよね。
私:それはとても素敵なご指摘です。はい、全く関係ありません。くずのは葛葉が語源だ。
君:なるほど。くずのは>くずは>ぐずば>ごぞば>ごそば、というように変化したのね。
私:その通り。クズの方言量は百以上だが、そのような音韻の方言が多い。他には、くつ、くそ、くし、等々。
君:やま、かは、等々、二拍の和語名詞は方言量が少ないというか、実質ゼロなのに、くず、は各種の音韻が百花繚乱とは面白いわね。
私:おいおい、くず、という草ひとつのお話だから百花繚乱はないだろう。
君:そうよね。千変万化に言い直させてね、ほほほ

ページ先頭に戻る