大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

まつばぼたん飛騨方言

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私:マツバボタン松葉牡丹はスベリヒユ科の一年草。学名は Portulaca grandiflora。英名は rose moss, eleven o'clock, Mexican rose, moss rose, sun rose, table rose, rock rose, moss-rose purslane. etc.ブラジル原産で、江戸末期に渡来した。異名としては、ほろびんそう、はまなつな、ポーチュラカ。季語は夏。飛騨方言は、つめきりそう。
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君:共通語の語源は? 複合名詞につき、両者の意味の掛け合わせなのよね。
私:その通り。葉を松に、花を牡丹に見立てて、この名がある。
君:ほろびんそう、の意味は?
私:不亡草。この草を一度植えるや、年々種子が落ちて、息絶えることがないから。実はマツバボタンは明治以降の呼称。それまでは、ほろびんそう。
君:異名のハマナツナの語源は?
私:不明だね。
君:スベリヒユも聞きなれない言葉だわ。
私:滑莧ないし滑り莧。滑莧科の一年草。滑莧科は汎世界的に生育し19族350余種。ひゆ莧はヒユ科の一年草でインド原産。まったく別の植物。
君:やれやれ。
私:そう、やれやれです。
君:ふう、では、飛騨方言・ツメキリソウの語源は?
私:これも不明だ。マツバボタンの方言量は百以上。結構、多いね。ツメキリソー・ヒデリソー、この二つが二大派閥で、ともに全国共通方言。
君:相補関係?
私:いや、重複している。方言というものは気まぐれだ。
君:簡単に一言、世の中には無数の植物があり、無数の名前がついているという事のようね。ほほほ

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