大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

まつも飛騨方言

戻る

私:マツモ松藻はマツモ目マツモ科に属する多年生の水生植物の1種。葉が松葉に似ていることからマツモの名がついた。根を欠き、ふつう水中を浮遊しているが、ときに枝が変化した仮根によって水底に固着している。学名は Ceratophyllum demersum。英名は hornwort, rigid hornwort, coontail, or coon's tail。各地の湖沼の水中に生える。異名としては、金魚藻 (キンギョモ)、きんちょうも。季語は夏。飛騨方言は、すずぐさ("くぐのの唄と祭ばやし"・昭和61年刊行)。
wiki

君:金魚鉢に入れたり、或いは水槽の観賞用ね。金魚藻の説明は不要として、きんちょうも、とは?
私:意味不明です。日国にはキンチョウの同音異義語で九つあったが、該当なし。
君:では、飛騨方言・すずぐさ、とは?
私:これも意味不明。但し、八坂書房・日本植物方言集成に、すずくさ(富山・射水)があった。関係があるのかもしれない。それでも気がかりなのは、射水が富山湾の町という事。
君:どういう事?
私:実はマツモ松藻自体が同音異義語。食用とする海藻のマツモ(Analipus japonicus)は褐藻綱に属する藻類であり、被子植物に属する上記のマツモとは全く異なる生物。
君:なあんだ、富山方言のスズクサは海藻で、飛騨方言のスズグサは淡水の生物。つまりは別物ね。
私:ええ、明らか、と言ってもいいね。海藻のマツモは千葉県の銚子沿岸以北の潮間帯に繁茂する。富山湾も含まれます。海の幸は山国たる飛騨では見られません。従って、その方言もありません。
君:ギョ!ほほほ

ページ先頭に戻る