大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

みずなく飛騨方言

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私:ミズナ水菜はアブラナ科の越年草。旧字は、みづな。京都南郊の特産。学名は Brassica rapa var. nipposinica。英名は Potherb Mustard or Mizuna。異名としては、キョウナ京菜、たけな、ヒイラギナ柊菜、センスジナ千筋菜、センボンナ千本菜、センスジキョウナ千筋京菜、イトナ糸菜。漢名は無い。季語は春。飛騨方言は、たにふたぎ。
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君:ミズナは一般名詞ではなく固有名詞なのね。由来は?
私:東寺・九条付近が発祥。堆肥などを使用せず、流水(清流)を畦間に引き入れて栽培するのが由来。関西地方では、発祥の地にちなみ、京菜と呼ばれることも多い。
君:ミズナの方言量は?
私:10幾つそこそこで、つまりは少ない。北海道から長崎まで、センスジナ千筋菜の地方が最も多い。たにふたぎ、は飛騨のみ。
君:飛騨方言の語源については書かずもがな、といったところかしら。
私:そうだね。一言だけ付け加えると、動ガ四・ふたぐ塞、は、動サ四・ふさぐ、の子音交替形だが、ふさぐ・ふさがる、が訓読文で用いられることが多いのに対して、ふたぐ、は平安時代の仮名文で多く用いられた。
君:どちらが古いのかしら?
私:判然としないね。ともに中古の言葉。はっきりしている事といえば、京都から飛騨に水菜が伝わった。飛騨ではそれを見て別の二つの言葉を用いて複合名詞が出来上がったのだから、中古の飛騨では話し言葉としては、ふさぐ、よりも、ふたぐ、が使われていたのでは、という事かな。
君:証拠がないわね。
私:はい、ありません。
君:あっさりとお認めならば水に流すわ。ほほほ

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