大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

もちごめ飛騨方言

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私:お米は大きく二つにわかれて、日本人が主食として食べるうるちまい粳米、餅の原料となるもちごめ糯米。飛騨方言では前者を、ただまい、後者を、もちまい、と言う。
君:なるほどね。飛騨方言のほうが造語のメカニズムとして整合性があるわね。
私:そうなんだよ。飛騨じゃ、うるちまい・もちごめ、は使わないな。
君:意味的には直感でわかるわね。
私:そう。更には、ただまい、は飛騨を代表する方言と思いきや、京都府竹野郡、兵庫県美方郡、淡路島、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町口色川でも、ただまい、という。
君:ほほほ、田舎の言葉ね。全国共通方言、方言の自然発生説を裏付ける貴重な言葉じゃないの。
私:その通り。ただし、もちまい、については方言情報なし。今日は遂に飛騨の俚言、もちまい、を発見。イェーイ
君:その根拠は?
私:小学館日本国語大辞典(日国)にも、小学館日本方言大辞典にも記載なし。土田吉左衛門・飛騨のことば、には記載がある。
君:でも、ネット検索もなさってから書かなきゃ駄目よ。
私:うん。そう思って検索したら、weblio辞書に糯米(もちまい)・・餅や赤飯に用いる米で、糯米の澱粉はアミロペクチンのみからなる。蒸米四段に用いられ、これを糯(米)四段という。
君:それに国立国語研究所のデータベース・中納言くらいも調べなきゃ駄目よ。
私:手厳しいな。なにか、あるに決まっているでしょ。日々変化するネット社会、そこまで調べると寧ろ方言学の本質を見失うのじゃないかな。
君:その場合は、もちまい and 方言、のキーワード検索でどうぞ。ほほほ

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