大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

むきたけ飛騨方言

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私:ムキタケ剥茸はガマノホタケ科ムキタケ属に属するキノコ。ブナ、カエデなどの広葉樹の枯れた幹に群生する。学名は Sarcomyxa serotina。北半球の温帯以北に分布する。飛騨方言は、むくだい、もくだい。
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君:共通語の語源については書かずもがな。ムキ剥は形状の接合詞で動カ四むく、の連用形よね。
私:如何にも。表皮と肉との間にゼラチン質の層が存在するため、表皮は剝がれやすい。食用のキノコにしては珍しく、調理時に表皮を剥くことからムキタケという名がついた。
君:飛騨方言については?
私:やはり、直接的な音韻変化だろうね。所謂、訛り。全国の方言としては他にカタハ、ノドヤキ、ノドヤケ、ハドコロ、フクロ、ボタヒラ、ワカムキなど。実は飛騨方言でひとつだけ気になる点がある。
君:何?
私:ヒラタケ平茸(Pleurotus ostreatus、oyster mushroom)がムキタケ剥茸によく似たキノコで、ヒタタケの事をムキタケと呼ぶ、との記載もあった(土田吉左衛門・飛騨のことば)。
君:つまりはどういう事?
私:むくだい(もくだい)は同音異義語という事じゃないか。ムキタケ、ヒラタケ、のどちらも意味するという事だよ。
君:形が似ているし、味も似ているわよね。どちらも食用キノコ。どちらでもよいという意味ね。ほほほ

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