大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
ななかまど飛騨方言 |
戻る |
私:ナナカマド七竈はバラ科の落葉小高木。学名は Sorbus commixta。各地の山地に分布する。異名としては、おやまのさんしょう。漢名は花楸・花楸樹。季語は秋。飛騨方言は、あずきなし(くぐのの唄と祭ばやし・昭和61年刊行)。 wiki ![]() 君:ななかまど、の語源は? 私:大変に燃えにくく、七度も竃(かまど)にくべても燃え残る、ということから付けられたという説が広く流布している。実際には燃えない木などない。よく燃える。生木は燃えにくいので、この名がついたのかな。 君:ほほほ、では飛騨方言の語源は? 私:書かずもがな。果実はナシ状果で、径は五ミリ位の球形。つまりは、あずき小豆+なし梨、の複合名詞。形からの連想。小豆は小さいものの例え。 君:お味は如何かしら。 私:実はとても苦いが、冬の寒さの中で糖度が上がって少しずつ苦味は減少し、レンジャクやアトリ、ツグミなどの鳥類の食料となる。鳥好みの味という事だね。 君:用途は? 私:果実は加工して食用にできるし、果実酒にもなる。材は堅く細工物に適し、ろくろ細工の材、彫刻材としても優良。樹皮は染料。備長炭の代用として優れている。結構、多用途。ソルビン酸が採れる。学名から来た化学名。 君:ソルビン酸とは? 私:不飽和脂肪酸にて保存料。適量でないと毒性がある。 君:食品添加物ね。 私:その通り。 君:私は果実酒がいいわ。ほほほ |
ページ先頭に戻る |