大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ナズナ飛騨方言

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私:ナズナ薺はアブラナ科の二年草。旧字は、なづな。学名は Capsella bursa-pastoris。英名は Shepherd's Purse。古来から各地の路傍、原野に普通に分布する。異名としては、ぺんぺんぐさ、おおなずな。漢名は薺。春の七草にて、季語は新春。近年では七草がゆといえばナズナに数種を足す程度で、ナズナは七草がゆの代表選手だね。飛騨方言は、しゃみせんばな(旧吉城郡)。
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君:なづな、の語源は?
私:撫づ菜、からというのが大方の意見。勿論、諸説ある。厳密には語源は不明。
君:方言量は?
私:多いね。ざっと二百。しゃみせんばな、は全国共通方言。しゃみせんぐさ、と呼ぶ地方も多い。しゃみせん、という言葉の歴史ははっきりしている。永禄・文禄年間に琉球から蛇皮線が輸入され、それが改良されてできた。つまりは江戸時代の楽器。つまりは、しゃみせんばな、は近世語である事は明らか。ペンペンは三味線を弾く擬音語で、花の下に付いている果実の形が、三味線の撥に似ていることから。シャミセングサの由来も同様に、果実が三味線のバチの形に似ることによるらしい。
君:なるほど。ぺんぺんぐさ、は擬音語で、しゃみせんぐさ、は形からの連想ね。ほほほ

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