大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
ねこやなぎの花穂飛騨方言 |
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私:ネコヤナギはヤナギ科の落葉低木。花の部分は花穂という。同部分の飛騨方言は、めどり。土田吉左衛門・飛騨のことば、"くぐのの唄と祭ばやし"・昭和61年刊行、両者に記載があった。 君:白色の花の部分の方言ね。 私:そう。雌雄異株で、早春に葉に先立って赤い鱗片を脱いで、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かせる。雄花序(ゆうかじょ)と雌花序(しかじょ)。雄雌とも花穂に銀白色の絹毛がある。花穂は小さな花の集合体で、へら状の小さな苞に、雄花は雄蕊、雌花は雌蕊がついていて、双方とも基部に密腺がある。 君:つまりは花ではなく絹毛が観賞用のネコヤナギというわけね。 私:そう。あるいは花穂というべきか。 君:では、共通語・花穂、のことを飛騨方言で、めどり、というのね。 私:そうだね。そして飛騨方言の語源だが、め芽+とり、の複合語だと思うんだけどね。 君:そりゃそうよ。ネコヤナギの花穂、というより、ネコヤナギの芽、のほうが通っているわよ。 私:いろどり・彩(色取)は動ラ四・いろどる、の連用形、つまりは、めどり芽取、という事でいいのかな。 君:答えは、俚言につき、語源は不明。ほほほ |
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