大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

にんじん飛騨方言

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私:ニンジン人参はセリ科の二年草、乃至、うこぎ科の多年草。旧字は、にんじん。ヨーロッパ原産で、中世辺りに中国から伝わった主要な野菜のひとつ。種類としては、なにんじん、せりにんじん、はたにんじん。漢名は胡蘿蔔(こらふ・こらふく)。季語としては、冬(人参引く)、秋(人参蒔く)、夏(花)。飛騨方言は、ねんじん。
君:外来語?
私:いや、漢名があるから。中世語である事は間違いない。続日本紀(平安初期)に人参が出てくる。日葡には Ninjin の記載がある。当初は薬草であったが、やがて野菜に。これもいつの時代からなのか、判然としない。
君:ねんじん、なんて聞いた事がないわよ。
私:うん。但し、各種の飛騨方言資料には出てくる。一応、ご紹介したいと思った。単なる訛り。
君:そもそもが、人参の方言量は?
私:数十ってとこかな。そして、これがポイント、ねんじん、は全国共通方言、且つ最大派閥。次に多いのが、にーじん。
君:当然ながら、後者も全国共通方言ね。
私:その通り。ねんじん・にーじん、両者は相補分布する。但し、熊本(八代、芦北)では重複している。
君:人参も種類があるから、方言のお話はややこしいのよね。少ない資料で特定は無理よね。ほほほ

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