大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

せんぼんしめじ飛騨方言

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私:シメジといえば食用キノコの代表と認識する日本人が大半ではないだろうか。
君:あら、それがどうかしか。
私:どうもね。シメジという言葉は実にあいまいな概念で、そもそもが分類学的にも定義が曖昧なんだ。だからここでの討論は国語学というよりは、言葉のお遊び、という事でご容赦願いたい。シメジの語源、というか、当て字は占地、湿地。シメジの種類は数えたらきりがない。
君:びっしり生えるとか、じめじめした地面を好むという意味ね。
私:確かに地上に群生するが、東京堂出版語源辞典植物編(吉田金彦)には、しめいづ湿出との記載があるぜ。
君:あら、失礼。
私:いやいや、あくまでも説だからね。そしてセンボンシメジの飛騨方言は、こはぎ・こはげ。後者は前者の音韻変化でよいとして、こはぎ、って若しかしたら、おはぎ、の連想?
君:さあ、どうだか。いくら考えても結論なんて出ないわよ。
私:直感ってやつさ。形、色、味などから容易に思い浮かべられると思うんだが。
君:香りマツタケ、味シメジ。
私:グアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などのうま味成分だな。
君:おはぎとは程遠い味ね。ほほほ

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