私:シモフリシメジ霜降占地 Tricholoma portentosum はキシメジ科のキノコ。別名が、コノハガクレ、クロシメジ。飛騨方言では、しばかぶり(くぐのの唄と祭ばやし・昭和61年刊行)。 きのこ図鑑
君:要はシメジの事ね。
私:いや、それがそうじゃないようだ。シメジ科(Lyophyllaceae)とキシメジ科(Tricholomataceae)は同じくハラタケ目( Agaricales)だから、近い種類という事にはなるが別のキノコ。キシメジ科には何種類もあり、そのひとつがシモフリシメジ。堅苦しい事は無し、というお話が手っ取り早いかもしれない。シメジもキシメジも、しめじ、の名前で呼ばれているという所あたりが正直なところ。
君:霜降占地の語源については書くまでもないわね。
私:その通り。霜が降るころ、つまり晩秋に出てくるキノコ。占地は地面を覆うように群生している事の例え。通常、落ち葉などで隠れている事が多く、非常に見つけづらい事から「コノハガクレ」の異名を持つ。プロでも中々見つけられず収穫量が少ない。超高級食材の代名詞だ。マツタケ以上に高価だ。独特の香り・深くコクがあるダシと歯切れが良い食感。日本人である事に幸せを感ずる至福の瞬間。
君:あら、食べた事あるの?
私:いや、今の説明はネット記事の拾い読みだ。生成AIならぬ、生成佐七記事。
君:なあんだ、そういう事ね。
私:一度でいいから食べてみたいな、ってな感じだね。さて、飛騨他方言、しばかぶり、についても書かずもがな。
君:ほほほ、コノハガクレ、と同じ言葉よね。つまりは芝に隠れているキノコ。
私:その通り。何も付け足す事はない。全国各地の方言かと思い、八坂書房・日本植物方言集成に当たったが、なんと記載なし。これからわかることはなんだい。
君:珍しすぎるキノコという事だからでしょ。
私:多分ね。
君:ますます、食べたくなったのね。ほほほ
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