大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
シラカバ飛騨方言 |
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私:シラカバはカバノキ科カバノキ属の落葉樹の一種。旧字は、しらかんば。学名は Betula platyphylla Sukaczev。英名は Japanese White Birch。北半球の温帯から亜寒帯地方に多く見られる。古来から飛騨にも自生する。異名としては、かば、かんば、がんび、しろざくら。漢名は無い。季語も無し。飛騨方言は、しらかんば。 wiki ![]() 君:wiki の見出しはシラカンバになっているわよ。 私:うん。そのあたりについて一言。 君:つまりは正式には、というか学術的にはシラカンバであり、シラカバというのは実は俗語であると仰りたいのね。 私:いやいや、其処までは申しません。シラカバは立派な日本語ですよ。それはさておき、しらかんば・しらかば、どちらが古い? 君:ほほほ、それは国語問題としては実に簡単ね。古語がカンバで、二拍めのモーラの脱落、というか、子音ん、の脱落でカバになったのでしょ。 私:うん。まあ、部分正解という事ですな。 君:何よ、その言い方。でも、待って、カンバ、の音韻より古い音韻が語源という事ね。つまりは和語。カナハ、カニハ、カヌハ、カネハ、カノハ、はてどれかしら? 私:答えは、かには(カニワ)櫻皮。実はカバノキだけではなく、桜などの、横に裂けて強靭な樹皮の事。かには、は和語だが、角川古語大辞典によれば、実はアイヌ語カリンパが語源だ。 君:なるほど。飛騨方言にアイヌ語の痕跡があるなんて凄いじゃないの。 私:左様でございます。まあ、そんな事はいいか。僕は濃尾平野に住んでいるが、飛騨に帰省する時、飛騨の山々に白樺をみつけると魂が洗われる気持ちになる。 君:ほほほ、東海縦貫道の清見村の辺りね。 私:その通り。それともう一か所ある。大西村の川上、秋神温泉つまりは胡桃島国有林、並びに日和田高原の白樺自生地だ。 君:わかるわよ。オートバイでトボトボと走るのでしょ。でもあなた、シラカバに心ときめくなんて、年甲斐もなく意外に乙女心が旺盛なのね。ほほほ |
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