大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

タバコ飛騨方言

戻る

私:タバコ煙草はナス科の多年草だね。漢名は無い。安土桃山時代にポルトガルからもたらされた外来語。異名しては、たばこぐさ、たばこそう、おもいぐさ、わすれぐさ。飛騨方言は、たぼこ、たわこ。たぼこ、は全国共通方言。
君:あまり書く事もないわね。
私:全国の方言の訛りの音韻としては、たがこ、たぱこ、たんぱこ、たぶこ、たぼこ、たわこ、があるが(日国)、たわこ、の音韻は富山と飛騨のみ。たぼこ、の音韻は愛知・福井との記載がある。つまりは飛騨には北側からタワコ、南側からタボコの音韻が伝わったのであろうという事が推察される。更に穿った見方をすれば、タワコの音韻は富山で発生して飛騨にのみ伝わったという事だよね。あれこれ想像するのは自由だ。
君:けれど残念ながら証拠がないのね。
私:ふふふ。
君:えっ、資料があるの?
私:たぼこする、という言い方があって、要は、一休みする・一服する、という言い回しだが、京都府の資料がある(京都府下方言一覧(京都師範、1906))。
君:どうでもいいわよ。京都でも飛騨でも、既に死語なのだから。ほほほ

ページ先頭に戻る