大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ツヅラフジ飛騨方言

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私:ツヅラフジ葛藤・防己はツヅラフジ科のつる性落葉木。世界には65属約350種、日本には5属が自生する。漢名は防己ぼうい。別名が、あおかずら、あおつづら、おおつづらふじ、つたのはかずら。季語は夏。飛騨方言は、ごまふじ("くぐのの唄と祭ばやし"・昭和61年刊行)。
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君:ふじ藤とは違うのね。
私:うん。フジ藤もつる性落葉木だが、実はマメ科だ。
君:ツヅラは古語かしら。
私:その通り。古事記にも、万葉集にも出てくる。都豆良。
君:ほほほ、当て字なれど、黒い果実を豆に見立てて、という事ね。
私:そうだね。古代の日本人のセンスの良さに脱帽する。
君:別名が多いわね。
私:5属が自生という事に関係するのかな。つまりは別の植物。
君:つまりはツヅラフジは総称ね。
私:まあそんなところ。ただしツヅラ葛籠という古語があって、たった一つの意味。
君:ほほほ、わかるわよ。ツヅラフジで編んだ籠かご、のことね。
私:そう。つづらおり葛折とも言うね。柳行李やなぎごうり、が一般的かも知れない。
君:道がくねくねと曲がる様を、つづらおり葛折・九十九折、ともいうわね。
私:そう。日光伊呂波坂・碓井峠。オートバイで走ると気持ちがいい。
君:久々野町方言・ごまふじ、の意味は?
私:さあ、わかりませんが。黒い実がブツブツと付いているところからだろうかね。ツヅラフジの方言量は30程度で、極端に少ない。つづら、の音韻変化が多い。かずら、の継投もある。ゴマフジは俚言だった。ヤッホー
君:あら、よかった。おめでとう。ほほほ

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