大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ウダイカンバの飛騨方言

戻る

私:ウダイカンバ鵜松明棒はカバノキ科の落葉高木だ。飛騨方言では、むねば。
君:なんでもいいけれど、まんたろーさん(2023NHK朝ドラ『らんまん』牧野富太郎)、これいつまで続けるつもり。
私:綾さん、佐七は一生やるとですよ。
君:ばか
私:おっしゃる通りです。今日のお話はあまり収穫がないな。飛騨方言で、なぜ、ムネバ、というのか。ちょっと見当がつかない、
君:せめて共通語ウダイカンバについて考えてみたらどう。
私:綾様、それはですね、すでに答えを書いとるとですよ。
君:高知県高岡郡佐川町出身のマンタローさん。あなたの口調って正しい土佐方言になってるのかしら。
私:なんちゃって土佐方言じゃぜよ。
君:そんな事いいから、答えを書いているという事はどういう事。
私:漢字の表記です。
君:鵜松明棒、ははあ、わかったわ。う鵜+たいまつ松明+ぼう棒。つまりは、うたいまつぼう、が、うだいかんば、に音韻変化したのでは、という意味ね。
私:うん。そうとしか考えられない。ところで、長良川の鵜飼い、知ってるよね。
君:ええ。
私:岐阜県と言えば長良川の鵜飼いだが、木曽川の鵜飼いも有名。愛知県犬山市の専売特許になってしまったが、対岸の岐阜県は各務原市鵜沼。かつては鵜沼の鵜飼いから始まったのかも。
君:なるほどね。ぼう棒が、ば、の音韻に変化するとなると、タイマツ松明、の音韻が、ダイカン、になったのでは、とでもおっしゃりたいのね。
私:うん。タイ、が、ダイ、になったのは良いとして、マツ、が、カン、になったのでは、と言うのには無理がある。でも、ここ以外の音韻はピタリと同じなのだから、これくらいは大目に見てほしい。
君:たいまつ、より、だいかん、のほうが言いやすいから。と考えればいいのよ。松明より代官のほうが言いやすいのよ。
私:ありがとう。それはそうなんだが、実は・・・
君:えっ、なあに。
私:鵜飼いのかがり火に使う木、これは実はウダイカンバ。油を含んでいてよく燃えるので用いられている。あのボウボウと燃え盛る木は松では無くて、ウダイカンバなんだよ。
君:あら、そうだったのね。飛騨方言ムネバといい、謎だらけの名前なのね。ほほほ

ページ先頭に戻る