大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

やまぐるま飛騨方言

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私:ヤマグルマ山車はヤマグルマ科ヤマグルマ属の 1科1属1種で被子植物の植物常緑高木。学名は Trochodendron aralioides。これはシーボルトの命名のようだね。東アジア特産で古来から本州(山形県以南)、四国、九州、琉球、伊豆諸島に分布する。異名としては、とりもちのき、おおもちのき。飛騨方言は、もちのき。
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君:ヤマグルマは古語?
私:いい質問だ。近世後期の言葉だ。物品識名拾遺(文政8年(1825年)跋)に出てくる。
君:なるほど、では、とりもち、の言葉のほうが古いのね。
私:うん。毛吹草(けふきぐさ、1638年)に記載がある。明らかに、やまぐるま、より古い。
君:シーボルトって幕末の人よね。
私:シーボルト事件とかね。学名は彼の命名による。そのころに出来た言葉がヤマグルマ。
君:クルマの意味が分からないわ。
私:あくまでも私見という事で、実が spokes and wheel に見えるよね。つまりは見た目からできた言葉でしょ。
君:言いたい放題ね。
私:勘弁してくれ。とりもち鳥黐についても語源が知りたいですか?とり鳥+もち餅からきていると勘違いしがちだが、実は逆だ。もともと日本語で、もち、は鳥黐のことを指していたが、派生した用法である食品の餅の方が主流になってからは鳥取黐または鳥黐と呼ばれるようになったといわれている。もち、は近世語。古名は、もちひ。
君:ところでヤマグルマの方言量は?
私:50程度。予想通り。もちのき、が最大派閥で全国共通方言。とりもちのき、の音韻から語頭の2モーラが脱落した言葉。
君:それって方言の自然発生説、あるいは方言周圏論?
私:結論としては、わかりません、そこまでは。つまり両方の可能性がある。
君:あら、ずるい。ゼロ回答ね。ほほほ

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