大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

よつばはぎ飛騨方言

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私:ヨツバハギはマメ科ソラマメ属の多年草。古来から各地の山野に生える。異名としては、おおえびらふじ。Vicia nipponica Matsum. が学名。命名者は松村任三(日本植物名彙 (丸善): 1884)、矢田部良吉の後をついで東京帝大植物学教室の教授、つまり牧野富太郎の恩師。飛騨方言は、あずきな("くぐのの唄と祭ばやし"・昭和61年刊行)。
http://www.okadanouen.com/zukan/yotubahagi.html 北信州の道草図鑑

君:可憐な野草ね。
私:うん、ところが絶滅危惧種である事が悲しい。令和の時代に飛騨でも咲いているのだろうか。故郷を離れて五十年以上になる。
君:四つ葉というのは葉の事で、花弁の数を示すのじゃないわね。
私:そう。それは基礎中の基礎。螺旋花に属する植物なので、花弁の数は四ではない。フィボナッチ数列に従うので、花弁は多分3だろうね。若し間違っていたら御免なさい。
君:ヨツバハギの方言量は書くまでもないわね。
私:まあね。命名からわかる通り近代語なのだから、つまりは1。方言は無い、という感じだが、僕の出身・高山市久々野町では、あずきな。つまりは方言量は正確には1プラスα。
君:異名の、おおえびらふじ、これは古語かしら。
私:いや、角川古語大辞典には出てこない。日国に一言だけ。
君:飛騨方言の、あずきな、の語源については書かずもがなだわね。
私:うん。小豆菜とそっくりの花だからね。誤れる回帰で説明がつく。植物学は関係ない。
君:生息地は減っているけれど、各自治体が保護に乗り出しているようね。日本固有種、がんばれ!ほほほ

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