最近ですが、家内と近くのスーパーに行ったのですが、そこのスーパーは牛肉コーナーに飛騨牛はなく、また牛乳コーナーにも飛騨牛乳はありません。飛騨から離れた町に住んでいますので、飛騨牛乳を飲める機会というのはやはり、帰省した時しかありません。市内の別のスーパーへ行きますと、飛騨牛コーナーがありますので、こちらは時々楽しんでいますが、以上が前置きで、さて本題。
実はそのスーパーで、な、な、なんと、飛騨牛コロッケ、と、飛騨牛メンチカツ、と言う名前の冷凍食品を見つけたのです。家内は何気なくただカートにその商品を入れるのですが、私は、途端に心中穏やかではありません。飛騨方言商品なのに、アクセント表記がないじゃないか。当たり前の事ですが。
つまりは、飛騨牛という単語が形容詞句なのです。おそらくは飛騨牛コロッケの発音ですが、アクセントは、コ、にあるはずです。ヒダギュー、の発音はアクセントはなく、上り調子でしょう。
つまりは、コロッケ、は三音節なので、飛騨牛は、上がり調子です。おそらくは、三音節以下の単語の接頭語になる飛騨牛という単語の発音はみなそうでしょう。飛騨牛ラーメン、飛騨牛寿司、飛騨牛屋(こんな店ありますか?)などです。
あるいは四拍までがそうなのかも知れません。例えば、飛騨牛どんぶり、飛騨牛しゃぶしゃぶ、飛騨牛くしかつ、すべてヒダギューと上り調子でしょう。
そしていよいよスーパーで買った飛騨牛メンチカツの発音ですが、どう発音すればいいのでしょう。勿論、ヒダギューと上り調子でもよいのですが、あるいは別の発音があるはずです。つまりはヒダギュー、で一旦一息いれる、そして、ダ、にアクセントがある、さらにはメンチカツは、カ、にアクセントがあるのです。
つまりは極端に音節が長い場合は、必ずヒダギュー、で一旦一息いれる、そして、ダ、にアクセントがある、という発音ではないかと思います。例えば、飛騨牛販売促進キャンペーン月間、などです。これは飛騨方言のアクセントがそうなるのであろうという意味ではなく、そもそも日本語のアクセントのルールがそうなっているのでは、という事です。
さて、飛騨牛乳が接頭語の場合はどうでしょう。続く音節に関係なくヒダギューニューと上り調子になるような気がします。例えば、言葉のお遊びですが、飛騨牛乳魔(=毎日飛騨牛乳をがぶ飲みしている人)、飛騨牛乳王(=飛騨牛乳のことならこの人に聞け)などがあげられます。ただし、前者は、魔、にアクセントがあり、後者は、乳、にアクセントがあるような気がします。
また接頭語・飛騨牛乳が修飾する語が単音節ですらヒダギューニューと上がり調子ですから、例えば、飛騨牛乳販売促進キャンペーン月間、という単語でも、やはりヒダギューニューと上り調子に発音するのでは、これも方言に関係なくそもそも日本語のアクセントのルールか、とふと思ったのでした。 まとめ 語数によるアクセント核の移動、という事なのでしょうかね。観念的に書いては絶対にいけませんでしょう。上記は悪文例です。要は生の声をひたすら集めてから。
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