大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

テレビジョンの話

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ひょっとして飛騨の佐七ってのは硬い人間じゃないか、と思っていらっしゃる方が多いかと察して今日は本当の随筆を書きます。つまり、早い話が日記ですわ。いいたい事はハッキリとしていていつか書こうと思っていたのだけど、つい今日まで、という事で本日は、私もいつもの癖の推敲は一切無しです。(信じて!!)

本題ですが、小生は大学生時代に生まれて初めてドイツ語を学びました。それまでは高校生を三年やっていた。知っていた外国語といえば英語だけ。それでもドイツ語といっても、アルファベットは同じです。ウムラウトといっても一日でわかります。早い話が書き言葉としては、ヨーロッパ言語は皆兄弟、ほとんど同じです。皆ローマ字です。

英語とドイツ語、さすがにちょっぴり文法は違いました。でも文法が厳密なのです。日本語のようにゴテゴテとしていないと言う事なのですね。おまけに先生が良かった。内藤先生、なんと奥様がドイツ人、だから内藤先生のドイツ語講義は、ふふふ、お師匠様つき(失礼)。

三ヶ月の内藤ゼミの特訓を受けると辞書さえあれば、独力で少しは独文が読めるようになりました。そして夏休み。私は丸善に行き、ゲーテの若きウェルテルの悩み(原文)、を買い自力で読破してやろうと試みたのです。結果は、なんとか出来ました。語彙も増えました。

本題ですが、英語でテレビジョン television、ドイツ語ではテレビジョーオン でも綴りは同じ、フランス語では、これが悔やまれます。御免なさい、知りません。単位終了の学生にお触りフランス語、つまりは半年で、一通りフランス語を教授するコースがあって、小生も意気揚々と初日に受講し、ノートに鉛筆を走らせたのですが、翌週ついうっかりとサボってしまったのです。途端に落伍です。以後の内容についていけず、結局フランス語の履修を断念。

本題になりますが、数あるヨーロッパ言語だから皆ローマ字で、似たような発音、これはどなたも簡単にご理解できましょう。小生にとって最大の謎であったのは(英語とドイツ語の比較に限りますが)、同じスペル、同じ意味なのに何故発音は違うのかという事です。誰でもわかりやすいという事で英語に絞っちゃいましょう。筆者の母親ですが、英語のえの字も知りません。わかるのは、、カレーライスとハンドバッグ位でしょう。さて、テレビジョンを発明したのはアメリカでしょう。でも日本ではテレビ、ですね。これぐらいなら私のお袋でもわかる。がテレビジョンを発音すればアクセント核はビ、です。このアクセント核だけは私のお袋がテレビジョンと言っても変わりません。ところがアメリカ人が発音すればte'levision です。アメリカ人は pia'no だけど日本人はピアノ●○○。これっていったい何故なのでしょう。

答えです。昨晩ですが、山口仲美女史、日本語の歴史、岩波新書、を拝読してなるほど目からうろこ。文字を持たなかった日本人が必死に自分達の言葉を漢字を借りて文字にしようとした。そこでお隣の国、中国から漢字を拝借した。そして和語を書いてみた。それを今私たちが読んでいる。その漢字は、さすが中国四千年の歴史、昔も今も変わっていません。がしかし日本語自身が、あららあ・あ、似ても似付かぬ言葉になってしまいました。以下はまとめに。
まとめ
現代人が漢文・漢詩を書けば奈良時代の教養人にも立派に意味が通づる、という事なのでしょう(Let's try.)。でも発音するとだめです。同じ日本人なのに、、、絶対に通じません。要は奈良時代のあの方たちの言葉は現代の日本人にとっては外国語。発音が違う。

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