大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

飛騨方言と富山方言の違い

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不肖・中部方言地図から 飛騨方言と富山方言の情報を抜き出してみました。
           共通語  飛騨   富山
     存在の動詞 いる   おる   おる
   一段動詞命令形 みろ   みよ   みよ
   四段動詞促音便 はらった はらった はろうた
    指定の助動詞 〜だ   〜じゃ  〜じゃ 
   一段動詞否定形 〜しない 〜せん  〜せん
サ行動詞連用形イ音便 だした  だいた  だいた
 理由を示す接続助詞 〜だから 〜やで  〜さかい
     (順接確定)
   アクセント分布 東京式  東京式  京阪式
またアクセントについても 別稿・富山方言と飛騨方言の音韻の違いに 詳述しました。

明らかに東、あるいは明らかに西である事に 魅力はないけれど、まさに境目であるという事に プレスティージを感じてしまう、これをお国柄というのでしょうか。 富山方言、長野方言のサイトをみますと、我こそは東西方言対立の 境目なり調の記事が見られます。 当サイトとて例外ではありません。 ところが、上記の文法諸相からも明らかでしょう。 富山は西寄りであり、 飛騨方言こそが東西の境目なのでしょう。 ( また書いちゃった。 ) いずれにせよ、文法の違い、音韻の違い、の両面から 飛騨方言と富山方言の違いは決定的です。

もっとも大都市・名古屋の方言サイトの大半は 東西の境目である事をご自慢なさいません。 必要がありませんね。名古屋が東西のさかいめである事など、 小学生でも知っていますから。 悲しき飛騨方言、へーぇ飛騨方言ってのがあるんですか、 とおっしゃる方が多いのです。

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