故郷を離れて既に彼の地で生業を持っており、田舎の年老いた 両親が自ずから気になります。知り合いの方に "うーん、故郷があるって素晴らしい。うらやましい。(言い伝え願望)"といわれても、 故郷に錦を飾って帰られるわけでなし(言い伝え挫折)、ごくたまに帰省しますと、両親は 住み慣れたこの故郷が日本で一番いいと言い(言い伝え信者)、 もう私は立つ瀬がありません(言い伝え負け犬)。 私は、田舎は文化的に遅れている、孤立しているからいやだ、だから私は都会をめざす と物心ついた時から思っていました(迷信信者)。 が、このインターネットの時代、私はマウスをクリックして世界とメールで やり取りしています。都会も田舎もありません(言い伝え回帰納得)。 でもネットだと勿論、日本も外国もない。もっと広い世界もあるし(迷信更に挫折)、 一度でいいから飛騨みたいな小振りの山国じゃなくて、チベットの山奥、 世界で一番てんずく(=天空)に近い山国に住んでみたい(迷信回帰納得)。