逐語訳しますと鼻血がでると、そうっと、首をたたきなさいとの意味です。 友達同士遊んでいて誰かが急に鼻血を出すと、この言い伝えを即、実行したものです。 大人なら手ぬぐいを持っているはずですので、その一部を引きちぎり、 それを鼻の入り口に突っ込み、鼻血を出した自身あるいは鼻血をだした人の 首筋をトントンと叩くわけです。 子供の場合は手ぬぐい、ハンカチ、ましてやティッシュなどと気の利いた物は持っていないのが 普通でしたから、鼻の入り口をしっかりとつまみ、そして首筋をトントンと 叩いたものでしたが。私の大胆予想では、飛騨の各地、あるいは全国各地にある迷信でしょう。 この処置が医学的に誤りなのは言うまでもありませんが、そこが迷信の恐ろしい ところです。私の周囲では誰も迷う事なく、この処置をしていました。