大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨工(ひだのたくみ)

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私:匠の技といえば瑞祥名だね。匠は男子の名前でも人気のある漢字だ。
君:表題は、ひだのたくみ、の読みね。
私:そう。たくみ、には匠・工・巧の漢字が当てられるが、ひだのたくみ、の場合は飛騨工。
君:語源は当然ながら動マ四・たくむ、の連用形ね。
私:そう。
君:語源というほどの事ではないわよ。
私:動マ四・たくむ、は和語動詞だ。紀歌謡78に出てくる。
神風の 伊勢の、伊勢の野の
栄枝(さかえ)を 五百経(いほふ)るかきて
其(し)が尽くるまでに
大君に 堅く仕へ奉らむと
我が命も 長くもがと
言ひし施(木へんに変更)倶弥(たくみ)はや あたら施(こざとへんに変更)倶弥(たくみ)はや

君:つまりは初めに音韻ありき。
私:その通り。なんとか漢字表記を、という事で万葉仮名。
君:昔の人は苦労したのね。
私:それにしても工の漢字では楽をしすぎ。
君:せめて匠くらいがいいのではないか、という事ね。 ほほほ

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