大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ひるまり(=まひる真昼)

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私:共通語・まひる真昼の事を飛騨方言では、ひるまり、という。「まり」って何?
君:接尾語かしらね。名詞・ひる昼に接続して新たな名詞になるのだから、名詞同士の結合と考えれば名詞の可能性もあるわね。
私:飛騨方言に「おらんまり」という言葉がある。我が家の周辺とか周囲、という意味。
君:なるほど「まり」は名詞ね。「おらんまり」って「おれ・の・まり」という意味でしょ。
私:その通り。飛騨方言「まり」は「まわり周り」の訛りだ。ただし、独立語とは言い難い。限りなく接尾語に近い。「おらまり」とも言うんだよ。
君:ひるまり、とは、正午前後というような意味かしら。
私:そういう厳密な意味ではなく、真昼間というような意味じゃないかな。どう考えても朝方や夕刻ではない時間帯、それが、ひるまり。ところで、これは飛騨の俚言。他所の地方では聞かれない言葉。
君:真夜中とか、朝とか、夕とか、つまりは日中の時間帯以外にも使うのかしら。
私:いや使わない。使うのは昼だけ。
君:昼まりとは日が高い時間帯、午前十時から午後三時辺りまで、と考えてよさそうね。 ほほほ

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