大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
いなだく(=いただく頂) |
戻る |
私:共通語・いただく頂、は飛騨騨方言では音韻変化して、いなだく、という。単にもらうという意味ではなく、御下賜たまわる、というような意味あいだろうね。 君:音韻変化したのは、言いやすいからよね。 私:そうだろうね。いなだく、は飛騨の俚言といってもいいだろう。活用は「いただく」と同じで、カ行五段だ。面白いのは、敬意低減の法則の逆で、神仏からかたじけなくも頂戴つかまりたてまつる、とでも訳すべき神聖な動詞として用いられる事もあるという事。否、こちらの用法がむしろ多いかな。供物をいなだいて頂戴する、というような言い方。 君:あらあら、いなだく、とは、神仏に感謝の意を捧げる、という意味になっちゃってるのね。人様からいただく場合に使ってもいいのかしら。 私:いいと思う。最高敬語というやつだ。 君:いただけない話とは言うけれど、いなだけない何か、とは言わなさそうね。 ほほほ |
ページ先頭に戻る |