大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

究極の飛騨方言・飛騨方言パングラムコーナー

久しぶりに新コーナーを開設しました。さてパングラムですがウィキペディアの パングラム を読んでください。要は英語なら a-z の一文字ずつを拾い、センスのある英文を創造するのです。

ところで実は飛騨方言をキーワードにネット検索しますとアナグラムの同好者、みんなで一緒にカードゲーム 様がなんと当サイトを紹介しておみえです(究極の飛騨方言・飛騨方言アナグラムコーナー)。 つまり当パングラムコーナー開設のヒントをくださった恩人です。この場を借りて御礼申し上げます。

さて飛騨方言、つまり日本語ですから伊呂波から一文字ずつ拾いましょう。つまり制限は
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
ん
から一文字ずつ拾うのです。出来上がった文章は飛騨方言でなくてはいけません。例えば・・
 ちつと  ひふへ ほおは あて まめら  のむ ねぬ きく うえ みれよな  もゆる いろり こさせにや たしかん けすそ
もう少しわかりやすく書き直しますと、
 ちっと皮膚へ朴葉当て豆ら飲む寝ぬ菊、上 見れよな 燃ゆる囲炉裏 来させにゃ だしかん 消すぞ
これを共通語訳しますと
 ちょっと皮膚に朴葉を当てて豆などを飲んでいて寝ない ( 家内の ) 菊よ、   ( 顔をあげて ) 上を見なさいよ ( ああ、彼女を ) 燃ゆる囲炉裏 ( のそばに ) 来させなくてはだめだ   ( これ、菊や、来なさい、こないと囲炉裏の火を ) 消しますよ
共通語訳をしても支離滅裂文章だと思われる方もありましょう。 以下がこのパングラムの大意です。
実は佐七の家内・お菊ですがとんでもない病気になってしまいました。 過食症です。食べても食べても食べ飽きない、太る一方の困った病気です。 先ほどは夫婦の夕食も終わり、後は寝るだけなのですが、 彼女は先ほどの夕げのほおば味噌の朴葉をもてあそび、食後のデザートに いり豆などをポリポリさせてまだ寝ようとしません。

そんな家内の病状を見越して優しい夫・佐七は夜食の準備です。 囲炉裏鍋でコンニャクや寒天をぐつぐつと煮てさあできました 美味しいカロリーゼロ夜食のできあがり。 これ、菊や、こっちへ、囲炉裏端へ来なさい。 これならカロリー無し、安心して好きなだけ食べてもいいんだよ。 熱いほうが美味しいが、来ないなら火がもったいないから囲炉裏の火 は消しますよ。
共通語で大意を書いても尚且つ支離滅裂の感じがしますね。 それがパングラムのいいところ。 若しすらすらと意味が通れば言う事なしのビューティフルワーク!