大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における動詞活用:仮定形の特徴(1)

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飛騨方言の動詞活用ですが、仮定形では以下の規則があります。 〜すれば、とはならず、〜すりゃ、ないし、〜すりゃあ、となります。 〜すりゃあ、は、、〜すりゃ、の強調の形です。
四段動詞(う、以外で終わるもの) : え列をい列に置換し、"ゃ"、ないし"ゃあ"を付加
行きゃ(あ)、泳ぎゃ(あ)、押しゃ(あ)、打ちゃ(あ)、飛びゃ(あ)、
飲みゃ(あ)、乗りゃ(あ)、有りゃ(あ)、死にゃ(あ)、蹴りゃ(あ)

四段動詞(う、で終わるもの) : "や"、を付加
おもや(=思えば)

上一段動詞 : れ、を"りゃ"、ないし"りゃあ"、に置換
着りゃ(あ)、 似りゃ(あ)、 干りゃ(あ)、 見りゃ(あ)、 射りゃ(あ)、 
起きりゃ(あ)、過ぎりゃ(あ)、落ちりゃ(あ)、恥じりゃ(あ)、強いりゃ(あ)、
滅びりゃ(あ)、悔いりゃ(あ)、懲りりゃ(あ)

下一段動詞 : れ、を"りゃ"、ないし"りゃあ"、に置換
得りゃ(あ)、 受けりゃ(あ)、上げりゃ(あ)、寄せりゃ(あ)、交ぜりゃ(あ)、
捨てりゃ(あ)、出りゃ(あ)、 尋ねりゃ(あ)、経りゃ(あ)、 考えりゃ(あ)、
調べりゃ(あ)、止めりゃ(あ)、超えりゃ(あ)、晴れりゃ(あ)、植えりゃ(あ)

カ変動詞 : れ、を"りゃ"、ないし"りゃあ"、に置換
来りゃ(あ)
サ変動詞・する : 語幹を時に、せ、に置換し、 れ、を"りゃ"、ないし"りゃあ"、に置換、
せりゃ(あ)、すりゃ(あ)
サ変動詞・講ずる : れ、を"りゃ"、ないし"りゃあ"、に置換
講ずりゃ(あ)

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