www17.plala.or.jp/otenchan/index.htm パソコン自動点訳システムお点ちゃん Ver.4.0
というソフトがありました。 「お点ちゃん」は、
漢字仮名交じり文の入ったテキストファイルを入力し、
これを変換して分かち書きの仮名テキストファイルと、
点字プリンタ用のBSEファイルまたはBESファイルを出力するソフトウェアです。
www.h4.dion.ne.jp/~otenchan/Bunpou/Bunpou.htm 文法解析仕様書
がネット公開されていました。
この作者 Katman 氏は
www.h4.dion.ne.jp/~otenchan/Bunpou/2Jiritsugo/8_Katsuyou/5_Katei/285Katei.htm 第5節 仮定形
の項目に"音便仮定"なる概念を提唱し、日本語文法にとらわれない手法で
目的を達成しておみえです。
同サイトの例文は、日常語のくだけた言い方で日本人の方に更なる説明は
不要でしょう。飛騨方言では仮定形が動詞仮定形+接続助詞・ば、の言い方より
むしろ、この"音便仮定"法による事が大半でしょう。
また例えばサ変動詞ですが、"そうすれば"という意味で、"そしゃ"、"そうせりゃ"、"そうせや"と三通りの仮定形が
あるのも飛騨方言の特徴です。カ変も実はそうです(くりゃ・来りゃ、こや)。
上一、下一は二通りです(例、見りゃ、みや、寝りゃ、ねや)。
ただし、四段は一通りしかありません(例、書きゃ)。
方言全般に当てはまる事ではないかと推察しますが、飛騨方言は口語そのもの、
若し同じ意味の言い方で、くだけた言い方と
改まった言い方の二通りがあるとすれば、日常会話では
自然にくだけた言い方が選択されると思います。上記の文例ですが、
私とて"すれば、くれば、みれば、ねれば、かけば"と言わない訳では
ありませんが
花さそふ酒宴の庭でなまりなりゃ すべらすものはわが身なんやさ
飛騨方言和歌、ほろ酔い佐七
( 句意 )入道前太政大臣主催のパーティでしゃちこばった共通語でお話をしていた佐七が
美味しいお酒で酔ってしまったためについお国訛りをすべらせてしまえば、
千鳥足で更に体もすべらせる事よ。
そしゃ(=それでは)。
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