大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

生成AIに関する一考察

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私:国語学というか、言語の本質に関して語る場にしたいと考えている。
君:ほほほ、大きく出たわね。という事で昨年2023に世界を驚かせた生成AI(ge'nerative artifi'cial inte'lligence)について、という事ね。まずは原理を説明してね。
私:僕は素人。それを語る立場にないが、仕組み原理は至って簡単で、ひとつの単語の次にはどんな単語が現れるか、これを確率論的に次々と言い当て、数珠繋ぎにして文章化する、という事らしい。今日は、この知識だけに限って議論しよう。
君:言葉のシークェンス。言語が違えば単語の並びも違うわね。
私:その通り。日本語の場合、格助詞さえ付加すれば文節の並びは自由という点が英語との決定的な違い。
君:何を初歩的な事を。孤立語、膠着語、屈折語の違い。そんな事、大学生なら知っているわよ。
私:おっしゃる通りです。でも生成AI的には膠着語はあまりにも自由度が高すぎて、手に負えない言語なんじゃないかな。
君:それでも赤ん坊は言葉を覚える。文章ひとつが一つの単語なのよ。
私:いわれてみりゃそうだな。
君:わーんわーん、どうしたの?、わーんわーん、ああおっぱいねほら、わーわー、ほらおいしい?、むーむー、意味の塊を一つの単語ととらえているのよ。
私:なるほど。そして単語は活用する、つまり品詞ではなく文である事をやがて理解するのか。
君:でしょうね。
私:それとね、どんねもないを書いていて気づいた事があるんだが、人の脳は文節を超えて、その次の文節を予測する事ができる、甚だしくは、文節、具体的には従属節だね、これを省略しても会話を成立させてしまうという素晴らしい機能があるんだ。生成AIって、まだだね。これとて、進歩はまだだね、という意味であって、日本語に主語は要らない。英米人はこれを神秘の言語・日本語と感ずる。かな?
君:英語だって主語を省略するわよ。アメリカ映画。
私:そうだね。今日の結論は、恋人たちに言葉は要らない。行間を読む・(つまりは)相手の心を読む、なんてのは生成AIには到底、無理だな。
君:あら、生成AIが恋愛小説を書いているわよ。あなた、知らなかったの?
私:いや、知ってるよ。友人にたけたのがいて佐七の私小説を書いてもらったところだ。
君:あら、読ませて!ほほほ

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