大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

おふくろの、ついた雛もち、がでがある

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がで というのは飛騨方言で、分量を意味します。しかも分量が多い状態を示す事が多いのです。 従いまして、がでがある の意味は分量が多い、早い話が、でかい という意味になります。

今は故郷を離れていますが、毎年、今の時期になりますと、私の二人の娘あてにと、お袋がひし形に切った雛もちを送ってくれます。 雛もちは、紅白のもちに加え、蓬を混ぜてつく草もち、文字通り、草色ですが、この三食でワンセットです。 これを数セット詰めて送ってくれる宅急便は、毎年やはりずしりと重く、そして一個のもちのサイズも昔ながらの大サイズ。 箱を開く前から がで がある事がわかります。

飛騨ではどこのご家庭でも、もちの切り方は がで のあるやり方でしょうか。誰も知らないでしょう。私の村の隣の家は? うーん、判りません。家々で違うのでしょうね。 ついでに ・・・ ある家は、ついた雛もち、がでが無い!

ところで、飛騨は雪深く、春は遅く、従いまして、桃の節句は四月三日です。三月三日は何も無い日です。飛騨はもうすぐひなまつりです。 (2005.3.6)

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