大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

雪合戦、こつけられたり、こつけたり

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飛騨は、かつては雪が多く、学校の校庭は三学期の間、しっかりと根雪がありました。 田畑もすっかり雪に覆われ、雪合戦をしたことを思い出します。 小学校の体育の時間に、担任の先生が雪合戦とお決めになり、一時間ほど歓声をあげて遊んだ事も。

さて、こつける は ぶつける という意味の他動詞です。例えば、 "おりゃ、車をカードレールにこつけて(=ぶつけて)まって、人身事故でなかったで、まんだえがった(=よかった)さ。 雪道はスリップするで、こわいさ、なあ。" といいます。

これの自動詞は こつかる で、ぶつかる が標準語ですね。例えば、 "あれ、こわい!あそこの車がスリップして、いざっていきょうる(=いざっていこうとしている)ぞ!あーっ!あの車、ガードレールにこつかる(=ぶつかる)ぞ!" などと言います。

ところで雪合戦が終わって校舎に入った途端、あたりは真っ暗け。 明順応が暗順応に瞬時に変化できないなどという難しい理論がわかったのは随分と後の事でした。

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