"おりょ?" と、少し尻上がりに、つぶやくように発音する飛騨方言間投詞は"あれっ?" ないし"あらっ?"という意味です。
書き言葉ではなく、話し言葉ですので、勿論、寝言で "おりょ?千円札が落ちとる(=落ちている)。"などと言ってしまう
わけです。
もう少し語気が強くなりますと、"おりょう(=あれえ)?一万円や。"となります。さらには"おりょりょ(=あれれっ)!十万円や。"、
"おりょりょりょう(=あれれえっ)!百万円や。"、そして、最強の語気ですと"おっりょおーっ(=あっれえーっ)!一億円!"となりますが残念、すべて夢の中。
俺のことは"おりぃ"と言うし、何故、飛騨の人達は。つい"りょ"と発声し、"れ"と言わないのでしょう。
ねえ良子さん、じゃなかった、ねえ礼子さん。
そして"かいど"という飛騨方言は"玄関先"という意味です。
勿論、街道がなまったのでしょう。
がしかし、玄関先で遊べば、"かいどで遊ぶ" と言いますし、
家に隣接する街道で遊べば、"道ばたで遊ぶ" と言い、
"かいど"の意味は、自宅敷地内を指します。
さて、春未だ来、今頃の時期、山に住む動物は飢餓極限の状況で、実際に我が家の玄関先にタヌキが倒れていた事が
あり、タヌキ君の霊への鎮魂歌を詠んでみました。
動物+行き倒れで、冬の終わり頃の季語です。
あわれ という言葉に気持ちが込められています。(合掌)
棲みかの山に埋葬してやろうか、とも思いましたが、剥製として、我が家の玄関のお守り様になっていただきました。
ポーズは立位です。笠をかぶっています。そして手にはとっくりが。
何せ本物です。我が家では信楽焼き人形は間に合っています。
そして終には飛騨方言俳句ともなったタヌキ君の霊よ、永遠なれ。
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